女性は働きたいと思っている?男性の方が優遇されている?|ジェンダー平等とは何かを考える

ジェンダー平等

SDGsの2030年目標にも掲げられているとおり、男女格差をなくすことが私たちの課題です。

しかしながら、男性も女性も、政府も「やった方がいい!」とは思っていますが、なかなか進まないように思えます。

【2019年12月17日】
世界経済フォーラム(WEF)は世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表しました。
調査対象153カ国のうち、日本は121位と、過去最低となりました。
日本国内では、政治家や企業の役員に女性を起用することで世界へ男女平等をアピールしていますが、世界の中では遅れていることが浮き彫りになりました。

なぜ進まないのか仮説を立てながら一緒に考えてみたいと思います。

実は興味関心が無い

うーん。これは可能性が低そうです。
実際にいろいろデータを見てみると、「ジェンダー平等」はSDGsの17の目標のなかでも上位にランキングします。そのほかにも毎週土曜日には女性の活躍にスポットライトを当てた特集記事が日経新聞には掲載されるなど、国民の関心は高いと思います。
これは国民性もあるんだと思います。
いじめや差別などはニュースで取り上げられることが多いですし、小さい頃から「良くないこと」と道徳の時間にしっかり学びます。

【2020年8月18日】
若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、around20(20歳前後)男女を対象に、「若者のSDGsに対する意識」ついて調査を行い、ジェンダー平等は1位になりました。
https://shibuya109lab.jp/article/200818.html

【2020年11月17日】
ユニ・チャーム、サイボウズが「日経ウーマンエンパワーメント広告賞」を受賞しました。

女性の期待する「ジェンダー平等」との間に認識齟齬がある?

ここからは生活総研が実施している経年調査を基に仮説を立てながら考えてみましょう。

出典:生活総研(https://seikatsusoken.jp/

女性は働きたいと思っている?

女性を対象に専業主婦になりたいかを尋ねた結果、約30%の方がYesと回答しています。
もしかすると、「ジェンダー平等」を進めるうえで「女性も男性と同じように働きたいと願っているに違いない」と思い込みが無いでしょうか。そうでない人も30%いることに注意しながら推進しないといけないですね。

専業主婦になりたい
生活総研-生活定点

男性の方が優遇されている?

興味深い結果が出ています。

職場においては女性の方が「そう思っていない」ようです。また、右肩下がりの傾向があり、企業内での推進は一定の効果が出ているように思えます。

一方で、社会全体でみると右肩上がりの傾向があり、多くの女性が「男性が優遇されている」と感じているようです。
世間で「男性優遇」を70%もの人々が感じているのであれば、世界からの評価が低いのも納得できますね。

男性優遇
生活総研-生活定点
社会で男性が優遇されている
生活総研-生活定点

女性の考えと男性の考えの相違

特に相違があるように思えた2つのデータを見てみましょう。

「女性が管理職に就いてもよいか」については女性と男性とで10%以上乖離しています。
また、「女性は子供ができても、仕事を続けてもよいか」でも10%以上の乖離があります。

なぜ男性が「No」なのでしょうか・・・。
男性が「Yes」で女性が現実は難しいと考えて「No」になるものだと考えていました。

女性の管理職
生活総研-生活定点
仕事を続けたいか
生活総研-生活定点

有職女性と無職女性の満足度

下記のグラフをご覧ください。

ソニー生命保険株式会社が実施している経年調査の結果です。
有職女性も無職女性(専業主婦)も今の生活に満足している人は多いとみることができそうです。

特に無職女性(専業主婦)に「本当は働きたいか」と尋ねた結果、約50%は「そう思わない」の回答になっています。

もちろん本当は働きたいが、何らかの事情があってそれが叶わない女性への支援は必要ですが、「どちらともいえない」「そう思わない」の女性たちに対してのアプローチはもう少し先になりそうです。

もうひとつ興味深いデータは有職女性の子供を持つ女性と持たない女性に大きな乖離が生まれたことです。「子供を持つ女性の方が現状の満足度が高い」のです。これは意外な結果と捉える人が多いのでは無いでしょうか。

有職と無職の考え方の相違
ソニー生命保険株式会社 2020年10月27日

ソニー生命保険 2020年10月27日 ニュースリリース(https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_201027.html

女性がイキイキとしている環境は?

下記のグラフをご覧ください。

ソニー生命保険株式会社が実施している経年調査の結果です。
あまり大差がない気がしますが、相対的には“職場”“家庭”が高いでしょうか。
SNSなどの“ネットコミュニティー”は「イキイキしているとは思わない」の比率が低いのが目を引きますね。このデータだけを見て、女性が活躍できるフィールドを決めてしまうことはできないことがわかります。

女性がイキイキしていると思うかの経年調査
ソニー生命保険株式会社 2020年10月27日

ソニー生命保険 2020年10月27日 ニュースリリース(https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_201027.html

まとめ

  1. 女性差別について「良くない」とみんなが思っている
  2. 課題が複雑で推進が難しい(世界の中では遅れている)
  3. 企業内の推進は一定の効果が出ている
  4. そもそも「ジェンダー平等」が何を課題として何を解決したのか曖昧である
  5. 男性と女性との間に感じ方や考え方の乖離が大きい

所感

今後、「女性の労働力に期待する」部分は大きいです。

女性の尊厳を守ったうえで、また女性の希望をしっかり聞いたうえで、男性と同じように労働してもらう道を探す必要があるでしょう。

そうならない日本は労働人口が減り、近い将来、貧しい国になり果てることになります。

働いている女性、特に子供を持っている女性は満足度が高いことから、専業主婦には職についてもらう支援や動機付けを行う必要があるでしょう。
そして、育児のための制度を整えていく必要があります。

そうすることで男性と女性の間に差別はなくなり、男性も女性も自信を持って生活することができるのではないでしょうか。

日本も持続可能な国作りをすることができるため、右肩上がりに成長していくこともできるでしょう。

簡単なことではありませんが、みんなでよりよい2050年の世界にしましょう。

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