キーワードは『バイオ』
第5次産業革命が起きると私たちの生活が一変する。
すでに始まっている技術革新
人工肉工場
2050年の人口爆発で人は食糧難に襲われる。という話を聞いたことがあると思う。だが、それはおそらく起こらない。バイオテクノロジーの進歩で、人間は肉すら自在に作れるようになっているからだ。
方法はいちから「培養」する方法と「植物」から作る方法がある。栄養面で「培養」に注目が集まっているが、技術的なハードルは高い。成長分野のため、バイオベンチャーへ投資する機関は多くなると予想される。
農業システムのオートメーション化
こちらも食の課題解決に寄与する。大きな農園で、湿度、室温、作物の状態や土の栄養バランスまで、センサがすべてを読み取り管理する。作業する人はほとんどいない。まさにオートメーション化された工場だ。
新型ウイルスワクチンの早期に作成
新型コロナウイルスで大変な思いをしたが、これもいずれ解決する日が来る。AIなどのITとバイオの融合でバイオは「スピード」を手にする。今まで人間の手でひとつひとつ実験を繰り返していたことをAIに総当たりでシミュレーションさせるからだ。
低エネルギー
「脱炭素」というキーワードは新聞で見ない日はない。政府や投資家がお金を注入する分野だ。「バイオ燃料」が社会にもっと浸透してくると考えられており、2030年には200兆円市場に成長しているという試算もある。石油からグルコース(とうもろこしやさとうきびから抽出)への移行が進む。
嘘みたいな技術革新
スマート材料
金属に形状を覚えさせておいて、傷や凹みは自動修繕を行う。自動車のボディーに採用予定。ストレス発散にどうぞ。
人体へ埋め込むウェアラブルチップ・端末
私は絶対に嫌だが、2050年の人々は、チップや端末を人体へ埋め込んで生活している。視覚や嗅覚、味覚もコントロールする。エンタメ業界やダイエットに良さそう。
再生医療
私はこれに期待している。臓器の替えが利く時代。治らない病気が無くなるといわれている。
デザイナーベイビー
名前を聞くたびに怖くなる。ゲノム解析の進化により遺伝子構造を必要な部分だけ書き換えることが技術的には可能となる。これを是とするか非とするか。2050年にどのような判断がされるだろうか。
人間を操る犯罪が多発する?
人体へいろんな通信端末を埋め込んでしまっているので、乗っ取られる可能性がある。新たな暗号技術が生まれていることを期待する。
兵器用生物の誕生?
SFの世界のようなことが起きるかもしれない。
推薦図書
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2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する 文藝春秋
具体的にどのような技術が登場するかが記載されており面白い。その背景や理由も記載されているので納得感がある。エンジニア以外の方でも面白いと評判。経営者の方はぜひ一読してみては。
2050年 衝撃の未来予想 (TAC出版) 苫米地 英人さん
数十年後に市場で広く浸透する技術サービスや製品は、突然変異のように発生するのではなく、すでに現在から研究開発が行われているものだ。とするもの。タイトル通り大胆な予想がされている。
2050年 世界人口大減少 文藝春秋
2100年まで世界人口は増え続けるというのが今の最有力の定説になっているが、それに異を唱えるものと理解している。しかし、理屈は理解できるものであり、むしろこちらの方が有力なストーリーなのではないか?
参考サイト
